今回ご紹介する作品は、『神作家・紫式部のありえない日々』です。
現在大河ドラマで注目されている、紫式部が主役の作品です。陰キャでコミュ障の紫式部(現時点では藤式部)が宮仕えで四苦八苦。源氏物語を執筆しながら、中宮彰子と帝の仲を応援します。
平安時代の宮中が、コメディタッチで楽しめます。彰子と帝の距離が縮んでいく様子や、源氏物語の内容にも注目です。
「推しカプ」や「夢女子」など、(オタクな意味での)同人になじみがないとちょっと分かりづらいところがありますが、この際それも一緒に学んでしまいましょう!
基本情報
著者:D・キッサン
単行本:既刊5巻
発表:2021年~
連載:月間コミックZERO-SUM(連載中)
舞台、作品傾向
時代:平安時代
シリアス・ギャグ度:ギャグ寄り
おすすめポイント
- 紫式部の源氏物語執筆、宮中勤めのあれこれを楽しく覗ける
- 中宮彰子のいじらしい恋を応援したくなる
あらすじ
時は平安時代。藤原道長が権力を握っていた時期。
香子(こうし)は夫を失った悲しみを紛らわせるため、同人活動(趣味で個人で本を作ること)に打ち込んでいた。
そんな彼女に、宮仕えの声がかかる。物語が認められたのだ。嫌がっていた香子だが、家の者みんなに押し切られて、内裏に勤めることに。
藤原道長の妻・倫子(りんし)から、娘の中宮彰子(しょうし)に仕えて欲しいと依頼される香子。彰子はなかなか帝と打ちとけられず、子を授かることができずにいるという。
そこで、帝に物語を読んでもらう機会を作ることによって、二人の仲を深めようという作戦だ。香子は藤式部(とうしきぶ)という女房名をもらい、彰子の家庭教師をしながら物語を書くことに。
同人誌のタイトルは『源氏物語』。
藤式部は宮中の人間関係に苦労しながらも、源氏物語のファンの小少将の君(こしょうしょうのきみ)という友人もできた。
お人形のような中宮彰子。しかし実は帝を深く慕っている。それを知った藤式部は、帝と彰子の仲が進展するように、物語執筆を頑張るのだった。
登場人物紹介
藤式部(香子)
本作の主人公。後の紫式部。
彼女の書いた同人誌は、宮中にも広まって評判になっている。
頭が良く、漢文や和歌の知識も豊富。
帝と彰子が推しカプ(成就して欲しいと願うカップル)に。
中宮彰子
藤原道長と倫子の娘。帝の中宮。
あまり自己主張をせず不器用だが、帝を慕っている。
努力して帝との距離を縮めていく。
小少将の君
中宮彰子の女房。
源氏物語の大ファンで、作者である藤式部を神と呼んで熱い感想を送ってくれる。
実は腐女子(男性同士の恋愛が好きな女子)。
まとめ
『神作家・紫式部のありえない日々』について紹介しました。
紫式部の物語執筆や宮中の人間関係での悪戦苦闘が、コメディタッチで楽しめます。
中宮彰子がいじらしく、一緒に帝との仲を応援したくなります。
月間コミックZERO-SUMで連載中です。